みなさんこんにちは、せかくまちゃんです♪
今回は、開き隊きのくに店のえつこさんとえつこさんの旦那さんでイギリス人のBenさんからイギリスのクリスマスの過ごし方を教えてもらったよ!
ぜひ最後までお読みくださいね♪
イギリスのクリスマスシーズンはいつから?
イギリスのクリスマスシーズンは、日本より少しだけ早く始まります。
ハロウィンが終わる頃の11月始め、街中でクリスマスデコレーションの設置が始まり、
11月中旬には各地でクリスマスマーケットがオープン、
スーパーやデパートなどでもクリスマス商品が売り出され、
テレビではクリスマスのCMが開始。
そのCMを観て「あぁ、今年もクリスマスの季節がきたなぁ」と
みんなワクワクし始めるそう☺️
イギリスの冬はなんせ日暮れが早い!
しかも、曇りや雨の日が続くもんですから、
早めのイルミネーションで、憂鬱な長ーーーい冬を乗り越えるんでしょうね^^
そして、イギリスのクリスマスシーズンは12月25日を過ぎてもまだ続きます。
イギリスでは12月26日をボクシングデイと呼んで、その日もまた家族でお出かけを楽しみます。
(ボクシングデイについては詳しく後述しますね♩)
街中のイルミネーションや家庭のクリスマスデコレーションは1月6日を最後の日に片付けられます。
つまり、イギリスのクリスマスシーズンは11月初めから1月6日まで!長〜い!
イギリスのクリスマスシーズンは長いんだね!
イギリスから日本にやってきたばかりの頃のBenさんは、12月25日でクリスマスムードが終わることにびっくり!
寂しくて、クリスマスデコレーションを探して街中をウロウロしたそうですよ(笑)
一般的なイギリスのクリスマスはどんな感じ?
クリスマスカードを送り合う
イギリスは世界でも一番グリーティングカードを送る習慣のある国として知られているほど
カードを送り合います。
クリスマスカードはものすごい数に!
家族や友人、会社の同僚などなど色んな人にカードを出します。
日本の年賀状のような感覚でしょうか。
ただ、年賀状は1月1日の元旦に着くように出しますが、
イギリスのクリスマスカードはもっとゆるい感じで、12月中に着けば大丈夫!
もらったクリスマスカードはクリスマスシーズン中にお部屋に飾っておいたりする方が多いようです。
Benさんが子どもの頃はクラスメイト全員でクリスマスカードを交換するのが定番だったそう!
クリスマスジャンパーで盛り上がる
イギリスのクリスマスの定番といえば『クリスマスジャンパー』
ジャンパーといってもアウターではなくセーターのことで、
サンタさんや、トナカイ、雪の結晶など、クリスマスモチーフが派手に編まれており、
ダサければダサいほどいいらしい!
立体的に編まれていたり、中には電飾などの飾りがついているものも。
ブリジット・ジョーンズの日記の中でこのセーターが着られていたのがクリスマスジャンパー人気の火付け役となったよう。
さらに12月の第二金曜日の『クリスマスジャンパーの日』なるものまであるんです^^
この日は、学校でも職場でも、たくさんの人がご自慢のダサカワクリスマスジャンパーを披露します。
元々はNGO団体のセーブザチルドレンがチャリティーのために始めたこのイベント。
今ではイギリスのクリスマスの定番になる程人気です!
イギリスではないですが、フランスには「ダサいセーター世界選手権」というものまであるくらい
ダサいセーターがたくさんあるヨーロッパ。
色んな写真を検索してみたんですが、ダサいセーター着ている人たち
みんなものすごく楽しそうでいい笑顔!
オシャレに決めるのもいいですが、ダサさを極めるというのも楽しそうでいいですね♡
クリスマスツリーはもみの木派が多い!
クリスマスの映画を観ると、
煌びやかに飾りを施された大きなもみの木の下にクリスマスプレゼントがたくさん!
夢のようなクリスマスの光景。
イギリスでもこの光景が見られます^^
多くの家庭ではもみの木を毎年購入してデコレーションを楽しみます。
生のもみの木なので、葉が落ちたり、虫が出たりと管理は大変なのですが
もみの木の爽やかな香りはイギリス人にとってクリスマスを思い出す香りの一つ。
今でももみの木はイギリスでとても愛されているようです。
Benさんはペットを飼ってて、足に針葉樹の葉が刺さっちゃうから
もみの木のクリスマスツリーは飾ってなかったんだって〜
確かに針葉樹の葉は痛そう!
クリスマスマーケットでクリスマスを楽しむ
イギリスではクリスマスシーズンになると各地でクリスマスマーケットが開催されます。
小さなものから大きなものまで規模は様々ですが、
夜が長く曇りや雨が多いイギリスの冬の景色に
色とりどりのイルミネーションと温かい光が灯る屋台の数々、
そのどれもが鬱々としたイギリスの冬にみんなの笑顔が集まる場所。
せっかくなのでイギリスで有名なクリスマスマーケットをご紹介します^^
Hyde Park Winter Wonderland
イギリスのクリスマスマーケットといえば、ロンドンのハイドパークにある『ウィンターワンダーランド』は外せません!
大きな移動式遊園地に、スケートリンク、たくさんの屋台に、ショーなども充実。
世界で一番高い移動式の観覧車や、絶叫系のアトラクションまであるので
お子さんから大人までしっかり楽しめます。
美味しい屋台で食べ物を買ったら、景色を見ながら食べ歩きもよし、
生演奏を聴きながら座ってじっくり味わうもよし!
とにかく色んなことが一箇所で楽しめる大きな大きなクリスマスマーケットです✨
公式ホームページはこちらから
Birmingham Christmas Market
バーミンガムの中心地ヴィクトリアスクエアで行われるのが
『バーミンガムクリスマスマーケット』
このクリスマスマーケットでは本場ドイツのクリスマスマーケットが味わえるんです!
ドイツのクリスマスマーケットといえば、
スパイスがたくさん入ったあったかいグリューワイン、薄いカツのようなシュニッツェルに、
たくさんのソーセージ!
そして、伝統的なクリスマスのオーナメントなんかも買えちゃいます^^
公式ホームページはこちらから
突然登場!この記事を書いているフランスアンボワーズ店のオーチャンです。
私はドイツに住んでいたことがあって、ドイツのクリスマスマーケットにもたくさん行ったんですが、やっぱり各国でクリスマスマーケットって雰囲気が違うんですよね。
ドイツのクリスマスマーケットはほっこり温かみがあって、クラシカルな感じがとっても素敵なんです❤️
お酒飲めないのにグリューワインを飲んで気持ち悪くなったのも今ではいい思い出・・
Stratford-upon-Avon Victorian Christmas Market
ストラトフォードアポンエイボンという街はシェイクスピアの生まれ故郷としても知られている街。
この街のクリスマスマーケットでは、
ヴィクトリア朝の衣装を着た出店者たちが出迎えてくれます。
美しい街並みとイルミネーション、そしてドレスやスーツを着た人々、
その様子はとても特別なクリスマスの思い出になること間違いなしですね^^
公式ホームページはこちらから
まだまだ素敵なクリスマスマーケットはたくさんあるけど
それはまた今度❤️
12月24日は普通に過ごす?
クリスマスイブといえば、日本では25日より盛り上がる日かもしれません。
ですがイギリスでは普通の日と変わりありません。
というよりも、『クリスマス当日の準備をする日』という認識が強いようです。
豪華なクリスマスディナーの準備をしたり、買い忘れていたプレゼントを買うために
お店に駆け込んだり・・
この日は休日ではなく働く人も多いようです。
クリスマスソックとプレゼント
クリスマスソックとはサンタさんがプレゼントを置いていってくれるための靴下のこと。
夜眠る前にそれぞれが用意したクリスマスソックを
ベッドの下や、暖炉の近くに置いておきます。
その近くにはサンタさんとトナカイさんの食べ物を用意している家庭も。
サンタさんへはミンスパイやお酒(酔っ払って大丈夫なんでしょうか笑)
トナカイさんにはニンジンを。
そして、子どもたちが寝静まったあと、
クリスマスソックの中には、みかん、金貨型のチョコレート、小さなおもちゃなどを入れておきます。
朝目覚めた子どもたちは一番にクリスマスソックにかけより、
朝食がわりにチョコを食べたりするそうですよ。
可愛らしい光景ですね^^
Benさんが子どもの頃はおばあちゃんがBenさんのために好きなサッカーチームのカラーでクリスマスソックを作ってくれたんだって^^
当日は家族でお家で過ごす!どんな風に過ごす?
クリスマスは一年で一番大事な家族のイベント。
日本でいうお正月のように家族が集まって過ごすことがメインになります。
Benさん曰く、25日は朝から寝るまでお家で家族とダラダラと過ごすのだそう^^
朝起きてクリスマスソックやプレゼントを確認したら、遅めのランチ。
このランチがイギリスのクリスマスディナーにあたります。
メニューは後述しますが、
このランチを食べ終えたらデザートを食べて、
15時には英国ロイヤルファミリーからのクリスマススピーチがテレビで放送され、
イギリス中の人々が家族揃って鑑賞します。
初めてテレビでクリスマススピーチが放送された時の映像を発見したので
皆さんもぜひ観てみて下さい^^(テレビの前はラジオ放送でした)
スピーチの後はゲームをしたりテレビを観たりおしゃべりをしたり、
家族団欒の時を過ごします。
クリスマスには世界で大人気の英国ドラマダウントンアビーのクリスマススペシャル放送があったり、
地上波発放送の映画が必ずあったりと、内容も充実。
そして、ディナーもランチと同じ物を食べ(日本のおせちのようですね)
遅くまで家族の時間は続きます。
クリスマスを盛り上げるクリスマスクラッカー!
さて、イギリスのクリスマスに欠かせない物、
それは『クリスマスクラッカー』
通常はディナー(ランチ)の席に置いてあり、ディナーが始まる前にクラッカーを鳴らします。
クラッカーというと円錐型のクラッカーを思い浮かべますが、
上の写真のように
リボン型になっていて、隣の人と両端の紐を引っ張りあってクラッカーをならします。
中には王冠、ジョークが書いてある紙、小さなおもちゃや小物などが入っていて、
みんなで中身を読み合ったりして楽しみ、ディナーの最中には王冠を被りながら食べるそうです。
楽しそう!
クリスマスのメニューは?
お楽しみのクリスマスディナー、伝統的なメニューは「ターキー」
中には玉ねぎやセージ、ブレッドクラムス(パンを細くしたような物)などスタッフィングを詰めます。
家庭によって入れる野菜も様々、それぞれのご家庭の味があるようです^^
そして付け合わせの野菜もじっくりロースト。
ホクホクした野菜の上に、ターキーの肉汁と野菜の茹で汁などを混ぜたグレービーソースをかけます。
聞いてるだけで美味しそう!
他にも伝統的な付け合わせに芽キャベツのローストもあります。
Benさんの家族は好きじゃない人が多いけど、なぜか毎回芽キャベツのローストはあったんだって
他にもスモークサーモンや、エビ、ソーセージなどを食べる家庭も多いみたいです。
それに最近ではヴィーガンのクリスマスメニューもあるとか!
フランスでは豆腐で出来たフォアグラまであるんですが
イギリスではどんなヴィーガンクリスマスメニューがあるんでしょうね!
日本とは全然違うクリスマスケーキ!
日本のクリスマスケーキといえば
ふわふわのスポンジにたっぷりの生クリーム、それにイチゴたっぷりのデコレーションケーキが定番ですが
イギリスではクリスマスの定番デザートといえば
『クリスマスプディング』
どっしりとしたスポンジの中にはドライフルーツ、スパイス、ナッツ類などが入っていてお砂糖もた〜っぷり
食べる直前にテーブルの上でブランデーやラム酒をかけてから
火をつけて、ボワっと燃え上がる炎を楽しんでから食べ始めるのが伝統的な食べ方です。
25日は〇〇がない!旅行者が気をつけること
クリスマス当日の25日はイギリス中の人たちが家族の下に集まり
家に引きこもって家族団欒を楽しむのですが、
その一方で街中は人がいなくなるので交通機関やレストラン、スーパーなどは
全てストップしてしまいます。
クリスマスにイギリスに旅行に行く方は気をつけて下さいね!
せっかくイギリスにいるのに観光ができない〜となってしまうので^^;
ちなみにホテルのレストランなどは開いているので
そこはご安心を。
クリスマスデコレーションの片付けは1月6日に。過ぎると不幸になる?!
元々はイギリスのクリスマスは12日間続くものでした。
12月25日から1月6日の公現祭の前夜の1月5日までの12日間を毎日お祝いしていましたが
ピューリタン革命と呼ばれる宗教改革が起こり12日間のクリスマスのお祝いはなくなってしまいました。
その後王政復古とともにクリスマスのお祝いも再開しましたが、
25日のお祝いがメインになるようになり、
今では1月5日までクリスマスデコレーションを残すという習慣だけが残りました。
なので、イギリスのクリスマスデコレーションは25日で終了ではなく
1月5日まで残して6日に片付けるようになったのです。
しかも6日に片づけなければ不運が訪れるという言い伝えまで!
その言い伝えがあるので、6日になると一気に街や家庭からクリスマスムードが消えるのです。
面白いですよね^^
26日から始まるボクシングデイってなに?
イギリスでは25日のクリスマス以外にも盛り上がる日があります。
それはクリスマス翌日の26日の『ボクシングデイ』
この日もイギリスは祝日なんです!
ここからはボクシングデイについてお話します^^
ボクシングデイの由来
ボクシングデイと聞くとどんなことが思い浮かびますか?
スポーツのボクシング?
いえいえ、ボクシングデイは殴り合う日ではありません笑)
このボクシングというのはBOXからきていると言われています。
由来は諸説あるのですが、
昔々のイギリスのお話、その当時は階級がはっきり分かれていたので
全員がクリスマスを楽しんでいたわけではなく、労働階級の人々は日々暮らしていくので精一杯。
そんな中で生まれた習慣が、クリスマスの翌日に上流階級の人たちが労働階級の人たちに箱に包んだプレゼントをあげること。
さらに、一年で一番忙しいクリスマスの日を頑張って働いた使用人たちに
26日はお休みをプレゼントしていたことからボクシングデイが出来ました。
また、もう一つの説に、
協会に置いていた募金箱を25日に開けて、26日に貧しい人たちに配っていたことからきたというのもあります。
競馬にラグビーにサッカーに買い物?!ボクシングデイには何をするの?
では、現在ではどんな風にこのボクシングデイを過ごすのでしょうか?
イギリス人にとって大切なスポーツ、サッカー!
この日は、ボクシングデイの特別な試合がお昼から夜まで一日中あるんです!
それを家族や友人たちと観戦しに行きます。
Benさんは大好きなラグビーの試合に行くんだって^^
ラグビーもクリスマスの特別な試合があるよ!
他にも競馬を見にいく家庭も多いとか。
ボクシングデイの特別レースもありますし、裕福な人たちは
豪華な食事を楽しみながらボクシングデイのレースを楽しむんだそうです^^
そして、ボクシングデイには大規模なセールも!
ファストファッションの店から高級ブランドまで色んなお店がセールを行うので
前日と打って変わってこの日はたくさんの人達が街中へと繰り出します。
Benさんのイギリスのクリスマスエピソード🎄
ここからはイギリス人のBenさんが実際に体験したクリスマスエピソード!
イギリスのクリスマスなのにスペインの〇〇になっちゃった!
イギリスではNativityというキリスト降誕場面を表す人形や、劇などがあります。
Benさんも子どもの頃、クリスマスシーズンは学校でNativityの劇をやっていたんですが、
ある年のクリスマス、なぜかその年は世界のクリスマスというテーマで劇をすることになり
Benさんはスペインのフラメンコダンサーになったそうです(笑)
不評だったのかどうかは分かりませんが、
そのテーマの劇はその年だけで終了。
以降世界のクリスマスが演じられることはなかったそう・・
これは正解?!速すぎるクリスマスマーケットの〇〇
イギリスのクリスマスマーケットには屋台だけではなく
移動式遊園地も一緒にやってきます。
クリスマスマーケットの規模によっても変わってくるんですが、
たいてい、メリーゴーランドはあるようで、
Benさんとえつこさんとお子さんでクリスマスマーケットを訪れたついでに
お子さんとBenさんがメリーゴーランドに乗馬。
えつこさんは撮影係をしていたんですが、
最初はゆっくりだったメリーゴーランドは次第に速くなっていき、
「え!こんなに速くなっていい?!このスピード正解?!」と思うほどのスピードに!
これは、小さい子ども1人では乗せられないなぁと思ったそう。
メリーゴーランドのスピードが速いからか、
大人たちも「Fuuuu!」とか言いながら乗っていました(笑)
私も動画をフランス人の夫に見せたんですが、
速すぎる!って驚いてました^^;
おわりに
ボクシングデイやクリスマスプディングなどなど、
イギリスならではのクリスマス習慣が盛りだくさんでしたね!
皆さんのお住まいの国はどんなクリスマスを過ごすのでしょうか?
良かったら教えて下さいね^^
せかままcafeでは世界中の情報や子育てについてなどなどこれからも色んなトピックで発信していきます!
最後まで読んでくれてありがと〜❤️
この記事を書いた&情報をくれたのは?
きのくに店:えつこ
ゆっくりな関西人。植物のことを勉強中
ベン
えつこのオット。イギリスから来日。ただいま関西弁を習得中。
アンボワーズ店:オーチャン
イラストレーター。https://ajisaipetitstudio.com/
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